前回の記事でも書いたとおり、飼っていたセキセイインコやキンカチョウとの悲しいお別れがあり、もう誰も鳥を飼おうとは言わなくなりました。
それから数年後、私もすっかり大きくなり社会人になりました。
父は家にいて暇を持て余すようになり、ついにあの言葉が口から出ました。
「鳥を飼おうか」
誰も反対しません。むしろみんな喜んでいました。
私も一緒にペットショップに行き、どの鳥にするか選びました。
父が「オカメインコはどう?」と言ってきました。
オカメインコ???………
オカメインコはセキセイインコより少し大きめで存在感があります。私の中でまたセキセイインコを飼うと思っていたので、少し動揺しました。
でも父が言うのでオカメインコを飼う事にしました。
ペットショップの店員さんによると、「この子は多分オスだから喋ると思うよ!」と言われたので、カゴの中で怯えているその子を連れて帰ることにしました。
家に連れて帰り、餌をあげるためカゴを開けると、とても怯えており、威嚇をする様に羽を広げ、鼻を鳴らしながらクークーと鳴いていました。
オカメインコはセキセイインコに比べて警戒心が強いようです。
しばらくはなかなか慣れてくれなかったけど、やっと慣れてくれました。
クークー鳴くので、名前は「クーちゃん」にしました。
(またしても何のヒネリがありません笑)
慣れてくれると今度は180度態度が変わり、私たちの姿が見えると大きな声で鳴いて、遊んで!遊んで!と激しくアピールしてきます。
遊んであげれる時はカゴから出してあげて常に一緒にいました😊
クーちゃんはビビリで甘えん坊で優しい性格。そして遊ぶのが大好き!
よく頭をかいてと、頭を出して甘えてきます。指で優しくかいてあげると、とろけるような気持ち良さそうな顔をしてとても可愛かったです☺️
反対にお返しとして、私の指を優しく毛づくろいしてくれるように、クチバシで甘噛みしてくれました☺️気持ち良かったです☺️ありがとうね💕
クーちゃんはやっぱりオスだったようで、おしゃべりも得意でした。
「クーちゃんおはよう」や、車のエンジン音の真似「ピピッ、ブルーーン」(ピピッというのはキーレスのドアロック解除の音真似)や、
アンパンマンマーチ、
そして私が手を振ったら、それを見て「バイバイ」と言ってくれました。
芸達者で甘えん坊で遊ぶのが大好きなクーちゃん。私もクーちゃんと遊ぶのが大好きでした☺️
鳥の匂い
鳥を飼っている人はわかると思うのですが、鳥って何とも言えないいい匂いがするんです。少し香ばしいような、でも嫌じゃない匂い。私は鳥の匂いを嗅ぐのが好きでした。
くちばしにキスしながらよく、クンクン匂いをかいでいました(笑)
余談ですが、セキセイインコはくちばしにキスしようとすると、思いっきり噛まれて血が出ることが多々ありました😂
オカメインコは優しい性格なので噛まれることはありませんでした😊
別れは突然に
クーちゃんはうちで今まで飼っていたインコたちと違って身体が丈夫で何年もずっと一緒にいれると思っていました。
いつものようにカゴから出してあげて玄関で一緒に遊んでいました。少し空気を入れ替えるため10cmくらい玄関を開けていたのですが、
家族が奥の方で物音をたてたことに驚いたクーちゃんはビックリしてその隙間から外に飛び出してしまいました。
すぐ追いかけたのですが、どこに行ったのかわかりません。しばらく探し続けていると、向かいの犬が吠えました(普段全く吠えないのに…)
するとその方向からクーちゃんがまた勢いよく羽ばたいて近所の山の方へ飛んで行ったのです。おいかけたのですが、もうどこに行ったのかわかりません。
「クーちゃん!クーちゃん!」何度呼んでも返事がありません…
それから二度とクーちゃんの姿を見ることができなくなりました😢
またしても私の不注意でお別れすることになり、泣いても泣いても戻ってこないクーちゃん、反省しきれませんでした😢
ペットとの別れは本当につらい。
小さな命でも存在はとても大きかったです。
沢山の思い出と癒しの時間は私の中でいつまでも記憶として残っています。
みんなありがとう。今でもずっと大好き。
私の人生は鳥と深い関係があります。
前世はきっと鳥。
また会ったときは広い空を一緒に羽ばたこうね。
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